開発途上国の伝染病情報について 2
国によっては政治的理由で、ある種の病気を伏せてしまうような場合もあります。
したがって、前回述べたWHSAの統計に現われている患者数と死亡者数は、その国での実際より少ないと考えても間違いないでしょう。
この手引の付録1にある各国または各地域の情報も、世界各地に広く分布しているものについては必ずしも完全なものとはいえません。
開発途上国の現地住民と、開発途上国在留の邦人のかかりやすい伝染病の傾向を病気にかかりやすい順位で示したものがあります。
これを見ると、マラリアの存在する地域では、この病気も上位に入ってきていることがわかります。
この傾向は現地の住民も、在留邦人も似ていることがわかります。
現地の人がかかりやすい麻疹、百日咳結核とそれほど上位にはないジフテリア(報告義務のない国があり、実情より低く評価されている恐れがありますが)、破傷風に対しては予防接種ができることは御承知のことと思います。