開発途上国の伝染病情報について
世界保健機関(WH0)は、各国からの報告にもとずいて、各国の伝染病についての情報を『World Health Statistics Annual』(WHSA)に毎年のせています。
この情報は大変参考になるものですが、次のようなことを考慮して利用する必要があります。
第1には、各国の伝染病を見付け出す組織の規模と能力が同等でなく、一般に開発途上国では先進国に比べて、保健医療組織の発達が不充分です。
そのため、伝染病を含めた全国的衛生統計を集めることが困難なのです。
国内の一定地域だけからの情報、または入院患者についてだけの統計をWHOに報告する国も少なくありません。
また、医師の数が充分でないためや、検査室サービスの不備などで見逃される病気や患者もあり、さらに国によって届け出の義務のある病気の種類も必ずしも同じではありません。