開発途上国の伝染病情報について 7
食品中に産生された毒素は、80℃30分以上あるいは100℃で数分間加熱すれば破壊されます。
ただし食品材料中に含まれていることのあるボツリヌス菌の殺菌には、これでは不充分です。
市販の保存食品では、高圧高温で処理するとか、抗菌剤を加えるなど、この中毒を予防するための指導がなされているのが普通です。
この病気の開発途上国における分布は、わかっていませんが、原因菌の分布状態から考えれば、どこで起こっても不思議ではないものです。
淋疾は世界中で多発しつづけています。
しかも、特効薬ペニシリンによる治療が普及したのに伴って、この薬に抵抗性をもつ淋菌が出現して問題になっています。
特に東南アジアやアフリカでは、このようなペニシリン耐性の淋菌による尿道炎がまん延しています。
アメリカ合衆国の疾病防圧センターの資料によると、このような耐性菌のみつかる頻度は、フィリピン(1979年)31.1%、シンガポール(1979年)19.2%、タイ(1978年)19.5%、サウジアラビア(1979~1980年)12%、リバプール(1976年)5.1%、オランダ(1979年)2.5%となっています。
調査がよくできていない国も多いようです。